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この家は、
あなたも
一緒に買ったのよ。

A様は来日10年になるアメリカ人。日本人の奥様とお子様の3人家族。

私がはじめてお会いした時、A様は既に新築マンションの購入申込みをされていた。
その物件はバス便エリアであるものの、奥様の実家が近くにあること、大柄のA様に合うサイズの設備、そして100㎡の広さが決め手だった。
本当は土地を購入して注文建築を建てることを希望されていたが、そのマンションで妥協しようとされていた。

私は本当にそれでいいのか?と思った。現にA様も他の物件を申し込んでいるにも関わらず、当社の物件がお子様の学校に近いという理由で当社に来店された。
購入予定のマンションに満足している訳ではないことは容易に窺い知れた。
私は、将来母国に戻られるかもしれないA様には転売しやすい駅前のマンションか、バス便エリアであれば戸建ての方がいいというご提案をした。
しかし、A様が求める広さのマンションはその予算内で駅前にはなく、当社で販売中の物件では設備の大きさが希望に沿わなかった。
A様は諦めてお帰りになった。

A様が帰られてからも私は考え続けた。
そして、あのマンションよりもっと良いものがあるはずだ!という結論に至り、A様に電話をした。後悔させたくない。契約をされる前になんとかそれを伝えたかった。
残念ながら電話には出られなかった。
私は手紙で伝えることにした。どう考えても購入しようとされているマンションでは後悔するであろうこと。それをご理解いただけるまで伝え続けようと思っていること。それは、お客様に後悔のない住まい探しをしていただくことが私の仕事であるからだということ。
一言一句に思いを込め、手紙に託した。

投函してから4日目、A様からの電話が入った。
「もう一度会って話を聞きたい」と。
すぐにお宅に伺い、今までA様のために考えたすべてのことをお話した。
お子様のために学校に近い地域で探した方が良いこと、土地を買って家を建てるというご夫婦の夢の話、将来の転売についての考え方など誠心誠意お伝えした。お二人はしっかりと私の説明を聞き理解し、思いを受け止めてくださった。 その後、いくつかの課題を全てクリアし、A様は土地を購入してお望み通りの家を建てられた。
きれいごとではなく、私は「A様に満足のいくお住まい探しをしていただきたい」という一心だった。

若い営業担当者は力不足で、お客様にご理解いただけないことやご納得いただけないときが多くある。
このときの私も入社して2年8ヶ月。まだまだ経験が浅く力もなかった。
しかし、若くても力不足でもお客様の幸せを思う気持ちは必ず伝わるという大切なことが、契約時の奥様の言葉に表れている。

「この物件は私たち夫婦だけで買ったのではなく、あなたも一緒に買ったのよ。だからこれからもよろしくね。」

その思いが、いい日をつくる。

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