story-3

新たな笑顔が
生まれる場所

ご結婚3年目のN様ご夫妻は、ホームページを見て来店された。
奥様の実家の近くに居を構えることが第一条件。閑静な街で、土地が30坪程度の戸建を希望。
また、油絵が趣味の奥様はアトリエを自宅に併設し、ゆくゆくは展示会を開催したいという夢をお持ちだった。
車で来訪される方のため、前面道路が広いことも条件とされた。

N様の希望を把握した私は、中古戸建、新築戸建あわせ、N様の希望条件に合いそうな物件はすべて調査した。
その中のある中古戸建に目が止まった。閑静な場所で、周辺には雑誌に載るようなおしゃれな店もある。その他の条件も希望に合っている。
初めてお会いした翌日に新規物件として市場に出たということにも縁を感じた。N様のために出てきた物件かもしれないと思うほどに。
しかし、ただ一つ、駅からの距離がN様の許容範囲であるかどうかがネックだった。

7日後の約束の日、私は、調査したさまざまな物件を詳しい説明を加えながら紹介した。
結果、駅からの距離や坂、周辺環境などから2つの物件に絞られた。1つは駅からも近く利便性の高い新築戸建で、少し予算をオーバーしていた。
そしてもう1つは、私が運命を感じたあの中古戸建。
とはいえ、その2物件以外にもいろいろな物件を見てみようということになり、一件一件ご案内した。
そして、例の中古戸建をご案内する段になった。内装もよく整えられており、N様も気に入られたようだった。
しかし、物件、環境とも気に入られたものの、駅からの距離がネックとなった。想定通りの感想だった。そこまで遠い距離ではないが、毎日歩くとなると、さすがに不便だろう。

私は、周辺の人々がどのようにして通勤・通学をしているのかを思い起こした。
界隈は、坂の少ない平坦な道が続くため、自転車を利用する人も少なくなかったため、「駅から自転車で行けないだろうか?」と考えた。
そして、すぐさま奥様に「自転車に乗って、駅まで行ってみませんか?」という提案をしてみた。

2日後、私は車に自転車を積み込み、現地へ運んだ。奥様はその自転車に乗り駅に向かわれた。
駅に先回りをした私は、冷たい飲み物を用意し奥様をまった。まもなく、奥様が平然とした顔で駅に到着された。
私がドキドキしながら「どうでしたか?」と尋ねると、「すごく近かったです!これだったら、毎日でも平気ですね」と奥様が笑顔で答えてくださった。
私は嬉しさのあまり、思わず「N様にはこの物件が一番合ってますから!」と言ってしまった。

N様には、特に家を買わなければならない理由はなかった。
家賃がもったいないということがお住まい探しの動機だったが、普通の新築戸建てや中古物件のままでは叶えられない「アトリエを設けたい」という夢をお持ちだった。この奥様の夢が、N様のことを考える確かな原動力となっていた。

後日、完成したN様のお住まいを訪問した。
ご夫妻が最高の笑顔で迎えてくださり嬉しくてたまらない様子で案内してくださった。
私はそんなお二人を見つめながら「やっぱり、N様にはこの物件が一番合っていた・・・」と、ほくそ笑んだ。

その思いが、いい日をつくる。

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